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Column — ひとり親・再婚

中目黒から代官山まで、歩いて10分。——その10分で、使える制度が変わるという話

しなこが担当する ma cherie ange の「ひとり親・再婚」の読みものです。

こんにちは😊
結婚相談所 ma cherie ange(マ・シェリーアンジュ)
代表カウンセラーのshinakoです❤️

『この街に、私はもう似合わないかもしれない』

そう思ったこと、ありませんか。

きれいな街を歩いていて、
すれ違う家族連れがまぶしくて、
自分だけがこの景色から少しずれている気がする。

わかります。 私にもそういう時期がありました。

シングルマザーだった頃です。

今日は、目黒・代官山・中目黒という
エリアの話をさせてください。
おしゃれな街の話……ではあるんですが。

実は、この街には

「知らないと損をする、境界線」

があるんです。


歩いて10分の距離に、二つの区がある街

ご存じでしたか。

中目黒は、目黒区。 代官山は、渋谷区。

駅と駅の間は、歩いて10分ほど。
おそらく同じスーパーに行き、
同じ公園を使い、
同じ保育園に応募したりもする距離です。

でも。

住民票がどちらにあるかで、
受けられるひとり親支援が、
けっこう変わるんですよね。

これ、意外と知られていません。

「目黒・代官山エリア」って
ひとくくりで語られがちですが、
制度の世界では、まったく別の自治体なんです。

私はカウンセラーとして、
このエリアにお住まいの方、
これから住みたい方から ご相談をいただくことがあります。

そのときいちばん最初にお伝えするのが、この話。

街の空気は続いているのに、
制度は、道の途中でスパッと切り替わる。

なんだか不思議ですよね。笑


子連れで歩ける「余白」が、この街にはある

制度の話の前に、街そのものの話を少しだけ。

このエリアの魅力って、
「派手さ」ではないと思うんです。

むしろ、静けさ。

目黒川沿いの遊歩道。
西郷山公園から見下ろす、傾いた夕方の光。
菅刈公園の、
子どもがしゃがみこんでいても誰も急かさない芝生。
林試の森公園の、あの木の多さ。

歩いていける距離に、

「立ち止まっていい場所」

がいくつもある街なんですよね。

そして、代官山や中目黒には、
子連れで入っても浮かないカフェが、けっこうあります。

騒がしくない。
でも、静かすぎて緊張することもない。

この「余白」が、私はすごく好きです。

なぜかというと。

子連れ再婚を考えている方にとって、
お相手とお子さんが初めて会う場所って、
めちゃくちゃ悩むポイントだからです。

テーマパークは、
はしゃぎすぎて誰も本音を出せない。
自宅は、まだ早い。 高級店は、子どもが気の毒。

そういうとき、

「公園を歩いて、そのままカフェに寄る」

くらいの温度が、ちょうどいいことが多いんです。

子どもが飽きたら、立ち上がって歩けばいい。
会話が途切れても、景色が間をつないでくれる。

このエリアは、それが自然にできる街だと思います。

……まあ、うちの娘なら、 アンパンマンを2匹持ったまま芝生を全力疾走して終わりますけど。笑

ただ、正直に添えておくと。

家賃相場は、決して優しくありません。
「街の雰囲気がいいから住む」だけで決めると、
毎月の固定費で息が上がってしまうこともあります。

素敵な街だからこそ、
足元の数字は冷静に見たほうがいいと思っています。


目黒区と渋谷区、並べてみるとこうなります

ここからは、少しだけ真面目に。

数字と制度の話をします。
表にまとめた画像も置いておきますね。

まず、両区に共通する土台の部分から。

児童扶養手当は、令和8年4月分から手当額が改定されています。
全部支給で月48,050円。
一部支給は所得に応じて48,040円〜11,340円。
第2子以降の加算は、全部支給で月11,350円(一部支給は11,340円〜5,680円)。

これは目黒区・渋谷区とも同じ額でした。
国の制度なので、当然といえば当然ですね。

そこに、東京都独自の児童育成手当が上乗せされます。
児童1人につき、月13,500円。 どちらの区も同額です。

問題は、ここから先。

区の独自支援になると、色が分かれます。

目黒区で目を引くのは、ファミリー世帯家賃助成です。

区内の民間賃貸に住む、18歳未満の子を扶養する世帯が対象。 助成額は月2万円で、要件を満たせば最長3年間。 募集は120世帯で、応募が多い場合は公開抽せんになります。

そして、ここが大事なんですが。

抽せんになった場合、ひとり親世帯は当せん倍率が2倍になります。

月2万円が3年続けば、単純計算で72万円。
これは、小さくない数字だと思います。

ただし、令和8年度の募集は 6月10日〜7月10日で、
すでに終了しています。

……そうなんです。
知った頃には締め切られている。
これが行政支援のいちばん切ないところですよね。

来年度を狙うなら、 「毎年6月」を今からスマホのカレンダーに入れておく価値があります。

一方、渋谷区の住まい支援は、少し設計が違います。

ひとり親世帯住み替え家賃補助は、 取り壊しなどで立ち退きを求められ、区内で転居が必要になったひとり親世帯が対象。 月額家賃の補助は上限10,000円で、転居一時金もあります。

つまり、目黒区が「継続して住み続ける」を支える設計なのに対し、 渋谷区は「困って動かざるを得ないとき」を支える設計。

考え方が、けっこう違うんですよね。

そのかわり渋谷区が手厚いのが、就労・資格取得の分野です。

高等職業訓練促進給付金は、国の基準だと 非課税世帯で月10万円、課税世帯で月70,500円。

渋谷区は、これに区独自の上乗せがあります。 金額は条件によりますが、月59,000円〜100,000円という水準。 (修業中に6か月以上、区内に居住していることが条件です)

看護師や介護福祉士などの資格を取りながら生活を立て直したい方にとって、 この上乗せは、かなり大きいと思います。

養育費まわりも、目黒区は具体的です。

養育費確保支援事業として、 公正証書等の作成費用に上限43,000円、 民間保証会社との養育費保証契約の初回保証料に上限50,000円の補助があります。

養育費の取り決めって、

「言いにくい」
「もめたくない」

で先送りにされがちなんですが。

お金の面で背中を押してくれる制度があるなら、
使ったほうがいいと私は思っています。

そして、ここは正直にお伝えします。

「結婚助成金」と呼ばれる結婚新生活支援事業。

新居の家賃・敷金礼金・引越し費用などを補助してくれる、あの制度です。

目黒区・渋谷区では、実施が確認できませんでした。

東京都が運営する結婚支援ポータル「TOKYOふたりSTORY」に掲載されている 区市町村の関連施策一覧を見ても、 この事業を実施しているのは青梅市(最大60万円)や立川市(最大30万円)といった、 23区外の一部の市に限られています。 (確認日:2026年8月14日/制度は年度ごとに変わります)

期待させておいて、すみません。

ただ、都には 「TOKYOふたり結婚応援パスポート」など、 協賛店の特典を受けられる仕組みがあります。

金額としては大きくないかもしれませんが、 使えるものは使う。 その積み重ねだと思っています。

※制度の要件・金額・募集時期は変わります。必ず各区・都の公式サイト、または窓口で最新情報をご確認ください。私は行政の担当者でも専門家でもないので、あくまで「調べたことの共有」として受け取っていただけたら嬉しいです。


再婚すると、手当はどうなるのか

ここは、笑いなしで書きます。

再婚すると、 児童扶養手当も、
児童育成手当も、ひとり親家庭等医療費助成も、
原則として資格を失います。

しかも、ここが重要なんですが。

対象になるのは「婚姻届を出したとき」だけではありません。

事実婚、同居も含まれます。

自治体の説明を読むと、 住民票が同じ住所にある場合や、 定期的な訪問や生活費の補助を受けている場合も 「事実上の婚姻状態」と判断され得る、と書かれています。

届出をしないまま受給を続けていると、
さかのぼって全額返還を求められることがある。

これは、目黒区も渋谷区も、はっきり明記されています。

つまり、再婚は 「新しい生活が始まる」と同時に、
「これまでの支えが外れる」ということでもあるんです。

月48,050円と13,500円。
合わせて月61,550円が、なくなる可能性がある。
年間にすると、73万円を超えます。

……これ、かなり大きいですよね。

だから私は、ご相談のときに必ずお聞きします。

「その支えがなくなっても、二人で回りますか」って。

夢のない質問だと思われるかもしれません。 でも、ここを曖昧にしたまま進んで、 あとから生活が苦しくなって、それが夫婦の空気を悪くする。

そういうケースを、私は知っています。

お金の話を早めにできる相手かどうか。

これ、実は「その人と結婚していいか」を測る、
かなり優秀なものさしだと思うんですよね。

あと、もう一つ。

父母の離婚後等の子の養育に関する民法等の改正法が、令和8年4月1日に施行されました。

親権や養育費、親子交流のルールが見直されています。 再婚や子連れ再婚を考えている方には、直接関わってくる話です。

私は法律の専門家ではないので、

「こう変わったから、あなたの場合はこうなります」

とは言えません。

ただ、「制度が動いた」ことだけは、知っておいてほしいと思っています。 気になる方は、法務省のページや、各区の窓口へ。


数字で見る、「再婚」という選択

少しだけ、全体の景色も見ておきましょうか。

厚生労働省の令和7(2025)年 人口動態統計月報年計(概数)によると、 婚姻件数は48万9119組。 前年より4027組増えて、2年連続の増加でした。

そのうち、再婚が占める割合は 夫17.5%、妻15.4%。

ざっくり言えば、 結婚するカップルの6組に1組くらいに、再婚の方がいる計算になります。

平均初婚年齢は、夫31.0歳・妻29.7歳。
離婚件数は17万9068組で、前年より減少しています。

この数字を見て、私が思うのは。

**「再婚は、まったく珍しくない」**

ということです。

同時に、

「みんながしているから、あなたもすべき」ではない

とも思っています。

この割合は、あくまで「した人の数」です。
再婚しないという選択をした方の幸せは、ここには一切写っていません。

再婚が誰にとってもプラスになるとは、私は思っていません。

再婚してから、 「一人のほうが楽だった」とこぼす方も、実際にいらっしゃいます。

だからこの数字は、 背中を押す材料ではなく、 「私だけじゃないんだ」と肩の力を抜く材料にしてもらえたら嬉しいです。


街は選べる。でも、いちばん大事なのは

ここまで、街の話と制度の話をしてきました。

でも、最後にお伝えしたいのは、 たぶんまったく別のことです。

住む街は、選べます。 制度も、調べれば使えます。

でも。

相手選びだけは、あとから修正がききにくい。

ここだけは、笑いで流さずに言わせてください。

必要なのは、完璧なヒーローではありません。

雨の日の保育園のお迎えに、文句を言わずに行ける人。 お金の話を、はぐらかさずにできる人。 そして何より、 あなたの子どもを「自分の生活の一部」として引き受けられる人。

派手なプロポーズより、 日常から逃げないこと。

私自身、再婚してもうすぐ3年になりますが、
「家族になった瞬間」なんて、なかったんですよね。

夫と息子が二人でキッチンに立って、 なんだかよくわからない料理を作っている。 娘が、そのまわりを2匹のアンパンマンと一緒に走り回っている。

そういう、名前のつかない日が積み重なって、 気づいたら家族になっていた。

それだけです。

再婚した日に完成するものではなくて、
毎日、少しずつ足していくものなんだと思います。

だからこそ。

女性の幸せは、
「何を持っているか」より、
「自分が納得して選べているか」だと、
私は思っています。

目黒でも、代官山でも、綱島でも、それは変わりません。

街は、あなたの背中をそっと押してくれるかもしれない。
でも、歩き出すのは、あなた自身です。

その一歩が、 少しだけ軽くなったらいいなと思って、
この記事を書きました🌿


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📌 出典・確認日

  • 児童扶養手当・児童育成手当:目黒区公式サイト/渋谷区公式サイト(確認日2026年8月14日)

  • ファミリー世帯家賃助成・養育費確保支援事業:目黒区公式サイト(同上)

  • ひとり親世帯住み替え家賃補助・ひとり親世帯入居支援事業・高等職業訓練促進給付金:渋谷区公式サイト(同上)

  • 結婚新生活支援事業の実施自治体:東京都「TOKYOふたりSTORY」掲載の区市町村関連施策一覧(同上)

  • 婚姻・離婚件数、再婚割合:厚生労働省「令和7(2025)年 人口動態統計月報年計(概数)の概況」

  • 民法等改正法の施行:法務省/目黒区公式サイト

※制度・金額・募集時期は変更されます。ご自身の状況に当てはまるかどうかは、必ず各区の窓口にご確認ください。

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子連れ再婚の進め方 / 子連れ再婚コースの料金

この記事は、ma cherie ange の note(https://note.com/tomo06103280/n/n0e1c40e00b38)に掲載した内容を、このサイト向けに転載しています。