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Column — ひとり親・再婚

義理の祖父を見送って思うこと

しなこが担当する ma cherie ange の「ひとり親・再婚」の読みものです。

家族がつながるということ

はじめに

先日、夫の祖父の告別式がありました。

90歳のお誕生日を親戚一同でにぎやかにお祝いした、そのすぐ後のことでした。「あんなに元気だったのに」と思うと胸が締め付けられます。でも同時に、あの時間をみんなで過ごせて本当によかった、とも思いました。

今日は、その日あらためて感じた
“家族がつながるということ”
について、少し書いてみたいと思います。

いつも穏やかに笑っていたおじいちゃん

再婚してからのお付き合いなので、夫の祖父と過ごした時間はまだ2年ほどでした。それでも、会うたびにいつも穏やかに笑っていた姿が印象に残っています。

特に心に残っているのは、ペットのワンちゃんをうれしそうに抱っこしていた姿です。力強く抱えるというよりも、そっと大事に包み込むような抱き方で、そこにおじいちゃんらしいやさしさがにじんでいました。

義母還暦(60歳) 干支が一巡して生まれた年に「還る」ことから名付けられた祝い。
義祖父卒寿(90歳) 「卒」の略字「卆」が「九十」と読めることに由来。   

棺に入れたのは、好きだったもの

お別れの時、棺の中には好きだったカップ麺とチョコレート、そして花束が添えられました。

その光景を見ながら、
「おじいちゃんらしいね」
そんな声が聞こえた気がしました。

叔母が「今まで本当にありがとうね」と声をかけた瞬間、私の目からも涙があふれました。そして施主を務めた夫が、声を詰まらせながら挨拶をした姿にも、また胸がいっぱいになりました。

普段あまり感情を表に出さない夫だからこそ、その姿がより深く心に残りました。

にぎやかなお見送りの中で見えたもの

式の間中、たくさんの孫たちや、小さなひ孫たちが走り回っていて、とてもにぎやかな時間でした。今では珍しい拡大家族の中で育った夫。
その大きな家族の輪の真ん中に、いつもおじいちゃんがいたのだろうな、と感じました。

一人の人が旅立ち、また次の命が育っていく。
そして家族は、形を変えながらもつながっていく。

その流れを目の前で感じた一日でした。

離婚を経験していても、家族はつながれる

ふと気づいたことがあります。
義理の叔母たちは、全員離婚を経験しています。

それでもこの家族は、こんなにもあたたかく、こんなにも自然につながっている。その姿を見て、私は改めて思いました。

私は普段、シングルマザーの方のご相談を受ける仕事をしています。
その中でよく聞くのが、

「離婚したら家族が壊れてしまった気がする」
「もう普通の家族にはなれない気がする」

という声です。

でもこの日、私が見たのは、
形が変わっても、ちゃんとつながり続けている家族の姿でした

家族の形は一つじゃない

結婚していること。
離婚していないこと。
血がつながっていること。

もちろんそれらも家族の一つの形かもしれません。
でも、それだけが家族ではないと私は思います。

時間をかけて関わること。
相手を思いやること。
節目の時に集まり、見送り、また次の世代へつないでいくこと。

そうやって積み重なっていくものも、確かに家族なのだと感じました。

家族の形は一つじゃない。
でも、愛情と時間は、ちゃんと家族を育てていく。

おじいちゃんが最後に、それを見せてくれたような気がしています。

最後に

離婚を経験した方も、再婚を考えている方も、
「もう一度家族を作ること」に不安を感じることがあると思います。

でも、家族は最初から完成された形である必要はありません。
少しずつ関わって、時間を重ねて、思い合う中で育っていくものなのだと、私は思います。

今回のお別れの中で、あらためてそんなことを感じました。
どうぞ安らかに。
そして、たくさんのあたたかい時間をありがとうございました。

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この記事は、ma cherie ange の note(https://note.com/tomo06103280/n/nfacae162d014)に掲載した内容を、このサイト向けに転載しています。